feminismについて

「feministsはクレーマー集団だ」

「feminismは昔は必要だったけど、今は女性の社会進出も進んでるから必要ない」

「feminismは男性に対抗すること、男性を嫌うこと」

「feministがいる限り、男女平等社会は訪れない」

「なんで男性の権利は守ろうとされないのか」

 

 

なぜ、こんな的を得ない議論をしている人たちが大勢いるのでしょうか。

なぜ、現実を直視せず、問題をすり替えて、自分を守ろうとするのでしょうか。

 

feminismとは「the belief that men and women should have equal rights and opportunities」「The advocacy of women’s rights on the ground of the equality of the sexes.」

そもそも男性に与えられている人権が女性には与えられていないからできたものですよね。そして、男性と女性が、同じような権利と機会を与えられるようにできたものです。だから、男性を嫌うことではないし、むしろ男性も女性と同じ権利を与えられるべきなんです(ただし、現状は女性の人権が守られていないことが問題になりやすい)。男性も女性もfeministsであるべきなんです。だって、女性の人権が守られないからこそ、男性にも悪影響が及んでるってこと、周りにたくさんあるんですよ。

 

 

ちょっと考えてみてください。

たとえば日本に根付いた結婚観。家族のあり方。

男性が稼いで家庭を守る

そんな馬鹿な。女性にそんなこという権利ないです。男性にそうしなくちゃいけない決まりもないです。

女性にそれに従う決まりはないし、男性がそれを求めて女性に従わせる権利もないです。

 

 

 

feministって、なろうと思ってなるものじゃない。

 

 

feminismは男性のためのアイディアでもあるんです。

そのためにもたくさんの男性がfeministになる必要がある。

 

人権のレベルの話をしているのに、なぜ現状に満足できる人がいるのでしょうか。

女性が、人としての権利を、男性と同等の権利を得られていないから。それを達成できている国がまだどこにもないから。だから、feminismがあるんです。

feminismの過激派は確かにいる。でも、そういう集団も、積もり積もった思いが爆発して、極端な考え方に走ってしまった。その背景をなぜ、理解しようとしないのでしょうか。

 

そしてHe For She をこんな風に批判する人もいます「彼女のための彼って考え方が男女平等から遠のく原因だ」

そうでしょうか。よく考えてほしいです。

このキャンペーンはUN(国際連合)Womenが、男女平等にどうしても男性の力が必要だ、男性が女性と一緒にこの問題に取り組んでこそ、解決に向かうんだと考えて作ったのです。だから、この名前がついている。

もっとたくさんの男性に問題意識をもってほしいというメッセージが込められていて、私はすごく素敵だと思っています。

みなさんの周りにもしこうやって批判している人がいたら、「論点がずれたことを指摘する暇があったら、

Elizabeth Nyamayaro: An invitation to men who want a better world for women | TED Talk | TED.com

これでも観て、考えたほうがいいよ。」

とアドバイスしてあげてください。だって、自分の母親や姉妹や彼女や女友達、奥さんや子供、自分の将来の子供、の人権のために戦う男性ってかっこいいじゃないですか。しなやかで、強くて、優しいと、私は思います。
そして、男性が感情的になって涙を人前で流せる、そういうことが当たり前の世の中を作れたら、と思います。

 

強さやかっこよさは、男性のためにあるものじゃない。女性だって、強くかっこよくなりたい。